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# 第7章 カスタマイズ
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## 7.1 カスタマイズの概要
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 「カスタマイズ」とは、アプリケーションの使用環境を、ユーザーが好みにあわせて再設定することです。VZは、DEFファイルと呼ばれるテキストファイルを起動時に読み込みます。ここにはキーアサイン、メニュー、オプション、マクロ等が記述してあり、このファイルを編集することにより、各自の好みにあった操作環境に構築することができます。
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 DEFファイルには2つの種類があります。一つは「VZ.DEF」に代表される、起動時に読み込むDEFファイルです。これがなければ、VZは起動しません。もう一つは、「BLOCK.DEF」や「GAME.DEF」などの「マクロファイル」です。これは必要に応じて後から読み込んで使います。用途が異なるだけで、書式等は全く同じです。一度、いろいろなDEFファイルをオープンして、中身をご覧になってください。
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- Ver1.6では、ファイラー関連の定義を「VZFL.DEF」というファイルにまとめました。これがないと、ファイラーのメニューコマンドが使えません。
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- 起動時に読み込むDEFファイルの指定方法については、「1.3 DEFファイル」で説明しました。
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- 「-w」指定によりDEFファイルを VZ.COM へ取り込む機能は、Ver1.6では廃止されました。これは、コードとデータエリアを分離したために、VZ.COM へ出力できなくなったためです。
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- 従来版では各機種版ごとにDEFファイルが用意されていましたが、Ver1.6では「VZ.DEF」と「VZE.DEF」(英語メッセージ)に統一しました。これは、機種ごとに「#if」文で条件分岐させる機能がついたためです。このため、DEFファイルのサイズが少し大きくなっていますが、従来版のようなサイズ制限はありませんので、ご安心ください。
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## 7.2 DEFファイルの構造
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 全てのDEFファイルは、次のような構造になっています。
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======== vz.def (v1.6) ======== ← タイトル行
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* C コマンドキー ← 各機能ヘッダ
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* F ファンクションキー表示
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...
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* ← 終端マーク
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======== End of vz.def ======== ← エンドタイトル行
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**【タイトル行】**<br>
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 ファイルの先頭はタイトル行です。従来版ではこの行はオプション「St+」で画面に表示される以外、とくに意味はありませんでしたが、Ver1.6では非常に重要な意味をもちます。詳しくは「8.4 モジュール管理」をお読みください。このため、タイトル行は、次の書式で記述してください。
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============ zenhan.def 全角/半角変換 ============
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↑ ↑ ↑ ↑
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任意個の「=」 ファイル名 タイトル 任意個の「=」
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- 先頭は必ず「=」で始める。(「;」だと認識しない)
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- ファイル名は大文字でも可。「.def」は省略可。
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**【各機能ヘッダ】**<br>
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 「*」で始まる行は、続く1文字の英字で、以下の10種類の機能のヘッダとなります。
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|日本語表記|英語表記|
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|---|---|
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|* C コマンドキー|* Command keys|
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|* F ファンクションキー表示|* Function key labels|
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|* T テキストウィンドウ|* Text windows|
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|* S システムメニュー|* System menu|
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|* M マクロ|* Macros|
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|* P メニュー|* Pop up menu|
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|* O オプション|* Options|
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|* A エイリアス|* Alias|
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|* H ヒストリー|* History|
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|* E その他|* Else|
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**【終端マーク】**<br>
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 「*」のみの行は、DEFファイルの終りを表しています。これ以降の記述は読みとばします。従って、エンドタイトル行はとくに意味がありません。
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**【コメント】**<br>
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 「;」で始まる行、および「*Alias *Histoy *Else」以外の項目の「;」から行末までは、コメントとして読みとばします。
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- Ver1.6では、動作機種のシンボルで「#if ... #endif」のブロックIF文が使えます。これについては次節で説明します。
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## 7.3 ブロックIF文
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 複数の機種でVZを使う場合、キーアサインや表示属性の違い等の理由から、各機種ごとにDEFファイルを用意しなくてはなりませんでした。Ver1.6では、次のようなブロックIF文により、共通のDEFファイルで、動作マシンによって、読み込む内容を切り替えることが可能となりました。
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* C コマンドキー
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#if 98
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31 ^W ¥[**RLDN**] :ロールアップ
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32 ^Z ¥[**RLUP**] :ロールダウン
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...
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43 ^QP :直前のカーソル位置
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||
#else
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31 ^W ¥[**PGUP**] :ロールアップ
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||
32 ^Z ¥[**PGDN**] :ロールダウン
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||
...
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||
43 ^QP ¥[**END**] :直前のカーソル位置
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||
#endif
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||
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* O オプション
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#if 98
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LC- ;編集時の行間空きモードの指定
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#elseif DOSV
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LC ;日本語モード時の最下行の予約
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VM0 ;編集時のスクリーンモード
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#endif
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* E その他
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#if DOSV IBM AX
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12 "$(00,08,02,0B,04,05,06,07,38,09,3A,3B,3C,3D,3E,3F)"
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#endif
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●各機種のシンボルは、次のとおりです。<br>
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|機種|シンボル|VZファイル|
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|---|---|---|
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|98版|98|VZ.COM|
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|DOS/V版|DOSV|VZIBM.COM, VZIBMJ.COM|
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|J3100版|J31|VZJ31.COM|
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|AX版|AX|VZAX.COM|
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|PS55版|PS55|VZ55.COM|
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|US版|US|VZUS.COM|
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●文字列の比較の際、大文字、小文字は区別しません。また、複数のシンボルをスペースで区切って指定することもできます。<br>
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●使用できる条件文のキーワードは、次の6つです。使い方については、VZ.DEFを参照してください。<br>
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#if
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#ifn
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#else
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#endif
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#elseif
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#elseifn
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※ キーワードは、小文字で記述しなくてはなりません。<br>
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- #if文はネストできます。
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- #if文は、必ず行頭で指定しなくてはなりません。行頭にスペースを入れてインデントすることもできません。
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- #if文は、DEFファイル中のどこにも記述できます。
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## 7.4 DEFファイルの書式
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 各機能ごとの書式について説明します。
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### ■ C コマンドキー
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 コマンドキーの割り当て、およびそのヘルプメッセージを記述します。
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[書式]
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00 {<prefix key>} [;<comment>]
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<n> [<key1>][<key2>] [:<message>] [;<comment>]
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|項目|説明|
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|---|---|
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|〈n〉|コマンド番号(01~99)|
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|〈key1〉|コマンドキー定義1|
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|〈key2〉|コマンドキー定義2|
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|〈prefix key〉|2ストロークキーの先頭キー(最大6個)|
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|〈message〉|ヘルプメッセージ|
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|〈comment〉|コメント|
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 コマンドキーとして、次のキーが指定でき、各々別の機能を割り当てられます。
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^<英字キー> @<英字キー> <prefix><英字キー>
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[特殊キー] ¥[特殊キー] ^[特殊キー] @[特殊キー]
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**【98版】**<br>
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|記号|キー|
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|---|---|
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|^|[**CTRL**]|
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||
|¥|[**SHIFT**]|
|
||
|@|[**GRPH**]|
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||
|<英字キー>|[@] [**A**]~[**Z**] [**[**] [**¥**] [**]**] [**^**] [**_**](40h~5Fh)|
|
||
|[特殊キー]|[**RLUP**] [**RLDN**] [**INS**] [**DEL**] [**UP**] [<--] [-->] [**DOWN**] [**CLR**] [**HELP**] [**ESC**] [**TAB**] [**BS**] [**CR**] [**NFER**] [**F01**]~[**F15**]|
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||
|〈prefix〉|^<英字キー> @<英字キー> [特殊キー]|
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||
**【IBM版】**<br>
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|記号|キー|
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|---|---|
|
||
|^|[**Ctrl**]|
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||
|¥|[**Shift**]|
|
||
|@|[**Alt**]|
|
||
|<英字キー>|[@] [**A**]~[**Z**] [**[**] [**¥**] [**]**] [**^**] [**_**](40h~5Fh)|
|
||
|[特殊キー]|[**PGDN**] [**PGUP**] [**INS**] [**DEL**] [**UP**] [<--] [-->] [**DOWN**] [**HOME**] [**END**] [**ESC**] [**TAB**] [**BS**] [**CR**] [**F01**]~[**F12**]|
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||
|〈prefix〉|^<英字キー> @<英字キー> [特殊キー]|
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●制限事項<br>
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(A) [特殊キー]と、3番目以降の<prefix>キーは、各々1つしか指定できません。<br>
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(B) 3番目以降の<prefix>キーは、先に指定しなければなりません。<br>
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(C) 01~08番のコマンドには、<prefix><英字キー>は指定できません。<br>
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(D) 98版の@<英字キー>、[**NFER**]は、EZKEYを組み込まないと使用できません。
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[誤った記述例]
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00 ^Q ^K [ESC] :2ストロ... ';'の誤り
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11 [HOME] ^[<--] :論理行頭 制限(A)
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70 @O [ESC]O :O ファイ... 制限(B)
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02 ^KM :キーボー... 制限(C)
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●以下のキーは、BIOSの関係で入力できません。<br>
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【98版】^[**CLR**] @[**CLR**] @[**F01**]~@[**F15**] @[ @] @_<br>
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【J31版】^[**ESC**] ^[**TAB**] ^[**BS**] ^[**INS**] ^[**DEL**] @[特殊キー] @<英記号>
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### ■ F ファンクションキー表示
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 ファンクションキーの表示ラベルを記述します。
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[書式]
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(98版、J-3100版)
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"<F1>","<F2>", ... ,"<F10>" ← [**F1**]~[**F10**]
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  2行目  :[**Shift**]+[**Fn**]
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(IBM版)
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"<F1>","<F2>", ... ,"<F12>" ← [**Shift**]+[**F1**]~[**F10**]
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  2行目  :[**Shift**]+[**Fn**]<br>
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  3行目  :[**Ctrl**]+[**Fn**]<br>
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  4行目  :[**Alt**]+[**Fn**]
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※ "<Fn>"のラベルは最大5文字(J-3100版のみ6文字)<br>
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### ■ T テキストウィンドウ
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 文字列入力ウィンドウのタイトル、サイズを記述します。
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[書式]
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"<ttl>",<width> [;<comment>]
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<ttl> :ウィンドウのタイトル
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<width> :ウィンドウの横サイズ
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<comment> :コメント
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システムで使用する14種類の文字列入力ウィンドウを順次記述します。
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●文字列内の制御文字<br>
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 文字列中では、「$」に続いて、つぎの制御文字が使えます。
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$" '"'
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$$ '$'
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$0~$7 表示色
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$! リバース
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$a? 「オプションA?」の表示色(?は英字)
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$an テキストの表示色
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$p? 「変数P?」の示す文字列
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$pc コマンド名
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$pn カレントドライブ名
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$pd カレントディレクトリ
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$po 検索オプション (※)
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$?? 「変数??」の10進表示
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$lc 表示行数
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$ht 編集テキストのタブカラム数
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$(hh,hh,hh,..) 16進コード指定(hhは16進数)
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$[**n**] $[n,c] 文字列をn個の文字c(省略時は0)で埋める (※)
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||
  **※ はVer1.6で追加されました。**
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[例]
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66 ^KL :L 表示行数切替え ($lc)
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"【入力ファイル】 <$pd>",40
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15 ^KI "T タブの切替え ($ht)"
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8 $6$pd>
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### ■ P メニュー / S システムメニュー
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 マクロメニューとシステムメニューを記述します。
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[書式]
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<n> "[<ttl>]",<width>,<items>[,<value width>][,-1] [;<comment>]
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{ ["<item>"] [,#nn|&nn|!nn|<opt>] }
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||
<n> :メニュー番号(システム:1~9、マクロ:1~98)
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<ttl> :メニューのタイトル
|
||
<width> :メニューの横サイズ
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||
<items> :メニューアイテムの個数
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||
<value width> :パラメータのカラム数
|
||
<comment> :コメント
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||
<item> :アイテムメッセージ
|
||
#nn :コマンド番号(nnは2桁の10進数)
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||
&nn :マクロ番号
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||
!nn :メニュー番号
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||
<opt> :オプション
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**【システムメニュー】**<br>
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||
 システムメニューは、コマンドまたはファイラーから使用されるメニューで、必ず定義する必要があります。特定のオプションを選択するメニューは、メニュー項目の数を変更してはいけません。
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**【マクロメニュー】**<br>
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||
 マクロメニューは、マクロ中で使用するメニューで、自由に定義して使用できます。定義したメニューは、マクロまたは他のメニューから、「!nn」で呼び出すことができます。
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||
●マクロメニューのタイトル(<ttl>)を省略した場合は、<br>
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- マクロから呼び出された場合 ・・・・・・・・ マクロのタイトル
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- 他のメニューから呼び出された場合 ・・ 呼び出したアイテムメッセージ<br>
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がタイトルとなります。
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||
●メニューの各アイテムメッセージの後に以下のような記述をすると、そのメニューを選択して各種機能を実行できます。<br>
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||
**【コマンド番号(#nn)】**<br>
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||
 nn番のコマンドを実行します。アイテムメッセージ(<item>)を省略すると、「* C コマンドキー」で記述したヘルプメッセージを表示します。
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||
**【マクロ番号(&nn)】**<br>
|
||
 nn番のマクロをコールします。アイテムメッセージ(<item>)を省略すると、コールするマクロのタイトルを表示します。
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||
**【メニュー番号(!nn)】**<br>
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||
 nn番のメニューを表示します。
|
||
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||
**【オプション(<opt>)】**<br>
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||
 指定オプションがスイッチオプションならスイッチのON/OFF、その他のオプションなら、ウィンドウを表示し、値を入力します。
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●通常、スイッチの状態は 『ON』、『OFF』 で表示されますが、その他のメッセージを表示したい場合は、アイテムメッセージ中に、次のような書式でスイッチメッセージを記述してください。<br>
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[書式]
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"<item><TAB><OFF sw><SPACE><ON sw>"
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[例]
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"N 行番号モード<TAB>論理 表示",Dn
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### ■ M マクロ
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 マクロプログラムを記述します。
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[書式]
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<n> <key> "<ttl>" <statement>(グローバルマクロ)
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<n>: <statement> (ローカルマクロ)
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<n> :マクロ番号(1~89)
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<key> :マクロキー
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<ttl> :マクロのタイトル
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<statement> :マクロ定義の本体
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 ローカルマクロは、他のマクロからコールされる、いわばサブルーチンです。<statement>はマクロ定義の本体で、行頭が「数字」または「*」の行までを、一つのプログラムと認識します。メモリに格納する際にスペース、タブ、改行、コメントは取り払われます。マクロに関する詳しい説明は、次章でおこないます。
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### ■ O オプション
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 起動時オプションを記述します。
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[書式]
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<opt>[n|+|-] [;<comment>]
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||
<opt> :オプション
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<comment> :コメント
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||
 全オプションの機能については、次節で説明します。
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### ■ A エイリアス
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||
 コマンドラインで使用するエイリアス定義を記述します。
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[書式]
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||
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||
<atom><スペース><command>
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||
<atom> :エイリアス名
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||
<command> :コマンド
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||
 エイリアス機能については「6-2 エイリアス」をご覧ください。
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||
### ■ H ヒストリー
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||
 ヒストリーバッファの初期文字列を記述します。
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[書式]
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:string | :file | :command
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||
{ <word> | "...." }
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||
 行頭の「:」に続く一文字の英字(s|f|c)で、3種類のヒストリーバッファを選択し、その後に文字列を記述します。
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string :検索・置換・複写文字列バッファ
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||
file :ファイル名バッファ
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||
command :コマンドラインバッファ
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 各文字列はスペースまたは改行で区切ります。文字列中にスペースを指定したい場合は、文字列を「"」でくくってください。ヒストリー機能については、「4-4 ヒストリー機能」をご覧ください。
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### ■ E その他
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||
 その他の13種類のパス名、文字列、表示属性を記述します。
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[書式]
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<1~10> <string>
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||
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||
<string>の後にコメントを加えることはできません。
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||
 各項目の機能は、次のとおりです。
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|#|文字列|説明|
|
||
|---|---|---|
|
||
|1|vzfl|2番目以降に読み込むDEFファイル<br> →「1.3 DEFファイル」|
|
||
|2|editfile|プロファイル機能で参照するファイル名<br> →「3.5 プロファイル機能」|
|
||
|3|.doc .txt .bat ...|デフォルトテキスト拡張子<br> →「3.1 ファイル名の書式」|
|
||
|4|File Drive Mask ...|ファイラーメニュー<br> →「5.2 メニューコマンド」|
|
||
|5|0●,◎.○1《 ...|[**GRPH**]+<テンキー>(98版)<br> →「4.8 その他のコマンド」|
|
||
|6|0└,┴.┘1├ ...|[**CTRL**]+<テンキー>による(98版)<br> →「4.8 その他のコマンド」|
|
||
|7|*/;^L|タイトル行サーチのサーチ文字<br> →「4.1 ページングとタイトルサーチ」|
|
||
|8|$6$pd>|非常駐時のコマンドラインプロンプト<br> →「6.1 コマンドラインの拡張」|
|
||
|9|.com .exe .obj ...|デフォルトバイナリー拡張子<br> →「3.1 ファイル名の書式」|
|
||
|10|"$(95,96,9C,9D, ...|ウィンドウ枠、CR,TAB,EOF文字コード|
|
||
|11|゙チコソシイハキクニマノリモ ...|[カナ]ロック時のメニュー,[**Y**]/[**N**]入力|
|
||
|12|"$(00,08,02,0B, ...|パレットテーブル(IBM版)|
|
||
|13|"$(03,01,04,05, ...|ファイル属性によるカラー表示|
|
||
|
||
|
||
|
||
## 7.5 起動時オプション一覧
|
||
|
||
 VZには、100を越えるオプションがあります。オプションは、DEFファイルの「* O オプション」の箇所で定義してありますが、コマンドラインで「-」をつけて指定することもできます。<br> オプションは、次のように分類して説明します。<br>
|
||
  **1.起動時オプション**<br>
|
||
  **2.メモリ/バッファサイズ**<br>
|
||
  **3.各種モード**<br>
|
||
  **4.ファイラー関連**<br>
|
||
  **5.表示属性**<br>
|
||
  **6.スイッチ**<br>
|
||
|
||
●オプションの書式<br>
|
||
- 英大文字と小文字は識別しません。
|
||
- オプションの後ろの( )の値は初期設定、[** **]は単位です。
|
||
- 「*」は、実行中に変更可能なオプションです。
|
||
- スイッチの『・・・・・・』は、それを変更するモードメニューです。
|
||
- スイッチの項では、特に触れてない限り「+」の場合の効果を説明します。
|
||
- Ver1.6で追加/変更されたオプションは、★で示してあります。
|
||
|
||
●次のオプションVer1.6で廃止されました。<br>
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|
||
w DEFファイルの取り込
|
||
GV 裏グラフィックVRAM使用モード
|
||
Bq テンポラリファイルのサイズ
|
||
|
||
 ただし、指定してもエラーにはなりません。
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||
### ■ 起動時オプション
|
||
|記号|説明|
|
||
|---|---|
|
||
|z|VZを常駐または解放します。|
|
||
|r[{n}]|起動後、ただちに番号で指定したマクロを実行します。番号を省略した場合は、ファイルで最初に現れたマクロを実行します。|
|
||
|St(-)|読み込むDEFファイルのタイトル行を画面に表示します。|
|
||
### ■ メモリ/バッファサイズ
|
||
|記号|単位|説明|
|
||
|---|---|---|
|
||
|Bt(64)|KB|テキストバッファのサイズを設定します。EMSの少ない環境で、大きなファイルを複数個編集する場合は、この値を16にしてください。<br> [範囲]16 ~ 64|
|
||
|Bf(64)|KB|DOSコマンド用に確保する最低のメモリサイズを設定します。|
|
||
|Bo(32)|KB|コンソール出力バッファのサイズを設定します。「Bo0」でこの機能は使えなくなります。<br> [範囲]0 ~ 32|
|
||
|EM(1)||EMSの利用ページ数を設定します。<br> 0 :EMSメモリは使用しない<br> n :EMSメモリを最大nページ使用する<br> 1 :EMSメモリの残りを全て使用する|
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|★XM(0)|KB|XMSの利用ページ数を設定します。<br> 0 :XMSメモリは使用しない<br> n :XMSメモリを最大nKB使用する<br> 1 :XMSメモリの残りを全て使用する<br> ※ EMSとXMSは、合計16MBまで利用できます。|
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|Bm(8192)|byte|マクロバッファの空き領域のサイズを設定します。<br> [範囲]256 ~|
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|Ba(0)|byte|エイリアスバッファの空き領域のサイズを設定します。|
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|Hs(256)|byte|検索文字列ヒストリーバッファの空き領域のサイズを設定します。|
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|Hf(256)|byte|ファイル名ヒストリーバッファの空き領域のサイズを設定します。|
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|Hx(128)|byte|DOSコマンドラインヒストリーバッファの空き領域のサイズを設定します。|
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|Ha(64)|byte|アプリケーションコマンドヒストリーバッファの空き領域のサイズを設定します。|
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|Bl(2048)|byte|ラインバッファのサイズを設定します。<br> [範囲]1024 ~ Bt*1024/8|
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|Bc(1024)|byte|削除文字列バッファのサイズを設定します。<br> [範囲]256 ~|
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|Bu(64)|byte|マクロ用配列・スタック領域のサイズを設定します。<br> [範囲]64 ~|
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|★Bv(1024)|byte|ログファイル履歴バッファのサイズを設定します。|
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### ■ 各種モード
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|記号|説明|
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|---|---|
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|SW1 *|スワップモードを設定します。<br> 0 :スワップ機能を使用しない<br> 1 :テキスト領域のみ解放する<br> 2 :コード領域も含めて解放する<br> 3 :常駐時に常にコード領域まで解放する<br> 4 :★***SW3***と同様だが、アプリケーションのコマンドラインはフックしない|
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|TC(10)|オープン可能なテキスト数を設定します。<br> [範囲]1 ~<br> [メモリ消費]222*TC byte|
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|WD(80) *|デフォルトの表示カラム数を設定します。|
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|We(80) *|現在編集中のテキストの表示カラム数を設定します。<br> [範囲]2 ~ 250|
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|PG(0) *|表示行番号モードでの1ページの行数を設定します。<br> PG- :ページ表示せず|
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|RS(3) *|スムーススクロールの速度を設定します。<br> [範囲](低速)0 ~ 4(高速)|
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|Ta(8) *|タブカラム数を設定します。|
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|Tb(4) *|.c .h ファイルのタブカラム数を設定します。<br> [範囲]1,2,4,8,16,32,64|
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|Ci(4) *|挿入モード(Insert)時のカーソルの形状を設定します。|
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|Co(7) *|上書モード(Overwrite)時のカーソルの形状を設定します。<br> 0 :フルサイズ<br> 1 :1/2 サイズ<br> 2 :1/4 サイズ<br> 3 :アンダーバー<br> +4 :通常速度の点滅<br> +8 :1.5倍速度の点滅(98版)<br> +12 :2倍速の点滅 (98版)|
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|WL(0) *|ポップアップウィンドウの表示位置を設定します。<br> +1 :←よせ<br> +2 :↑よせ<br> +4 :Hセンタリング<br> +8 :Vセンタリング<br> ※ 各モードを設定しない場合は、カーソル位置を基準とすします。|
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|LC(-)|編集時の行間空きモードを指定します。(98版)<br>日本語モード時に最下行を予約します。(IBM版)|
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|VM0|編集時のスクリーンモードを指定します。(IBM版)|
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|★CA(4+16+32)|コントロール文字の色分け<br> +1 :コントロール文字の「^」<br> +2 :改行コード「↓」<br> +4 TABコード「→」<br> +8 :EOFコード「←」<br> +16 :右マージン「<」<br> +32 :全角スペース「□」<br> +64 :不正なコードの先頭数値|
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|★Sr5|プロファイルモードを指定します。<br> +1 :プロファイル情報のセーブ<br> +2 :editfile が存在しない場合に、自動作成<br> +4 :ファイルクローズ時に、ヒストリーに情報を格納<br> +8 :「vz⏎」で「vz @」の動作<br> +16 :ログファイルの情報も、ヒストリーに格納<br> +32 :Command Line ヒストリーも出力する<br> +64 :ヒストリーを出力しない|
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|★Qt0 [秒]|オートセーブのディレイタイムを設定します。0で無効になります。<br> [範囲]0 ~ 3600(sec)|
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|★Qc40|オートセーブを起動するまでの入力文字数を設定します。|
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### ■ ファイラー関連
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|記号|説明|
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|---|---|
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|★FM7 *|ファイラーの動作モード指定<br> +1 :[**Space**]キーでカーソルを移動<br> +2 :ファイル非選択時にもExecメニューを表示<br> +4 :DOSコマンド』ウィンドウから実行<br> +8 :ディレクトリの先頭・最後を連続移動|
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|FW(1024)|ファイラーで扱うことできるディレクトリの最大数を設定します。|
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|FV(1) *|ファイラーのディレクトリ表示モードを設定します。<br> 1 :ロング(縦分割)<br> 5 :ショート(横分割)|
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|FS(0) *|ファイラーSortメニューのオプションの初期値を設定します。<br> 1 :ファイル名<br> 2 :拡張子<br> 4 :新しい順<br> 8 :古い順<br> 16 :大きい順<br> 32 :小さい順<br> 64 :ディレクトリを先頭へ|
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|FO(3) *|ファイラーCompareメニューのオプションの初期値を設定します。<br> +1 :存在<br> +2 :新しいファイル<br> +4 :古いファイル<br> +8 :大きいファイル<br> +16 :小さいファイル|
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### ■ 表示属性
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|記号|説明|
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|---|---|
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|An(7) *|通常のテキスト|
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|Ac(5) *|テキストのCR,TAB,EOF文字|
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|Al(5) *|行番号|
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|Ah(13) *|ブロック領域|
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|As(15) *|ステータスライン|
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|Ao(14) *|コンソールファイルのステータスライ|
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|Ar(13) *|Read onlyファイルのステータスライン|
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|Am(6) *|最下行のメッセージ|
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|Ab(5) *|ウィンドウわく|
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|At(5) *|ウィンドウタイトル|
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|Aw(7) *|ウィンドウメニュー|
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|Af(6) *|ウィンドウメニューのダイレクトキー|
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|Ai(15) *|ウィンドウメニューのカーソル|
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|Aj(6) *|ヘルプウィンドウ|
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|Ak(6) *|2ストローク先頭キー|
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|Ag(1) *|ファイラーの背景|
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|Au(6) *|ファイラーのカーソル|
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|Ap($70) * |ファンクションキー(IBM版)|
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|★Ae(1) *|CR,TAB,EOF文字の2番目のカラー|
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|★Ay(0) *|ステータスラインのファイル名|
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**【98版】**<br>
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  0:黒 1:青 2:赤 3:紫 4:緑 5:水色 6:黄 7:白<br>
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  +8:リバース +16:アンダーライン<br>
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**【J-3100版】**<br>
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  6:ボールド 7:ノーマル +$70:リバース +8:アンダーライン<br>
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**【IBMカラー】**<br>
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  0:黒 1:青 2:緑 3:水色 4:赤 5:紫 6:黄 7:白 (低輝度)<br>
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  8:黒 9:青 $A:緑 $B:水色 $C:赤 $D:紫 $E:黄 $F:白 (高輝度)<br>
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  背景色はx16<br>
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**【IBMモノクロ】**<br>
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  0:黒 7:白 +8:高輝度/ボールド +$70:背景白<br>
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### ■ スイッチ
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|記号|説明|
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|---|---|
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|Dl(-) *|行番号を表示します。<br> 『L 行番号の表示』|
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|Dc(+) *|CR 文字を表示します。<br> 『C CR の表示』|
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|Dt(-) *|TAB文字を表示します。<br> 『T TABの表示』|
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|De(+) *|EOF文字を表示します。<br> 『E EOFの表示』|
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|Ds(-) *|ステータスラインへシステム情報を表示します。<br> 『S システム情報の表示』|
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|Db(-) *|¥文字をバックスラッシュ(\)で表示します。(98版)<br> 『¥ バックスラッシュ』<br> ※ 一部の機種では使えません。|
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|Dn(-) *|行番号モードを切り替えます。<br> Dn- :論理行番号<br> 改行コード(0Ah)から次の改行コードまでを1行とした時の行番号。<br> Dn+ :表示行番号<br> 画面上に表示される1行をそのまま1行とした時の行番号<br> 『N 行番号モード』|
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|Du(-) *|カーソル行アンダーラインを表示します。<br> 『U アンダーライン』|
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|Df(-) *|編集ファイル名を、フルパス名で表示します。|
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|Dp(-) *|全てのファイル名・パス名を小文字で表示します。|
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|Dh(-) *|ファイル名をステータスラインの左側に表示します。|
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|Dg(+) *|新JIS罫線文字を表示します。(98版)|
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|Dg(+) *|スクロール時の最上行の"ぶれ"を軽減します.(DOS/V版)|
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|★Dr(+) *|「we<80」の時、右マージンを表示します。|
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|★Dv(-) *|スムーススクロール時、カラーでスクロールします。|
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|Ei(+) *|オートインデントを指定します。<br> 『A オートインデント』|
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|Es(+) *|[**Ctrl**]+[↑][↓]を画面上端/下端で実行した時にスムーススクロールを起動します。|
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|Ez(+) *|書き込むファイルの最後に、EOFコード(1Ah)を付加します。|
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|Eb(+) *|ファイルの書き込み時に、バックアップファイルを作成します。<br> 『B .BAK ファイルの作成』|
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|Eu(-) *|[**TAB**]をスペースに変換して入力します。|
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|Et(+) *|論理ページング機能(Cモード)を使用します。|
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|Eh(-) *|ページング(Pモード)の画面単位を切り替えます。<br> Eh- :全画面<br> Eh+ :半画面<br> 『H ページング単位』|
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|Ew(+) *|文字列検索時のデフォルトをワードサーチにします。<br> 『W ワードサーチ』|
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|Ec(-) *|文字列検索時に英大文字と小文字の違いを無視します。<br> 『C 検索時の英大/小文字』|
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|Ex(-) *|テキストスタックが一杯になった時、警告します。|
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|En(-) *|カーソルを改行以降に表示させなくします。|
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|Ev(-) *|ジャンプ後、カーソルを画面の中央へ移動します。|
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|Ek(-) *|ブロック挿入後、カーソルをブロックの最後に移動します。|
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|Ea(-) *|オープンしたファイルの拡張子が数字の場合、表示カラム数をその値に設定します。|
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|RO(-) *|Viewモードでオープンします。|
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|Ej(-) *|全角スペースもオートインデントします。|
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|Eo(-) *|上書きモードを桁対応に設定します。<br> 『O 上書きモード』|
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|RX(-) *|正規表現検索を有効にします。(VWX.COM常駐時)<br> 『X 正規表現』|
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|ZH(-) *|検索時に全角/半角文字を同一視します。(VWX.COM常駐時)<br> 『Z 全角/半角文字』|
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|Sx(+) *|DOSコンソール出力の取込みを行ないます。|
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|Se(+) *|DOSコンソール出力の取込み時に、エスケープシーケンスをスキップします。|
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|Sd(+) *|DOSコマンドを実行前にエイリアスで展開して再表示します。|
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|Sk(-) *|DOSコマンド実行前に、テキストスタックをクリアします。|
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|Sy(-) *|(Y/N)入力時、⏎=Yes, [**Space**]=No になります。|
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|★YN(-) *|(Y/N)入力時、⏎=No, [**Space**]=Yes になります。|
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|Sn(+) *|編集ファイルが見つからない場合の確認動作を指定します。<br> 「***Sn-***」:ただちに新規ファイルとしてオープン<br> 「***Sn+***」:新規ファイルかどうか確認|
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|Sq(-) *|[**ESC**][**C**],[**ESC**][**Q**]コマンドで即座にエディタを終了します。|
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|FP(-)|FEP(VJEβ、松茸、ATOK)を制御します。|
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|FR(-)|起動後ただちにFEPをONします。(起動モードを引数で指定)|
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|FK(-)|[**F11**]~[**F15**]と[**Ctrl**]+[**F・n**]を有効にします。(98版)<br>12個のファンクションキーを表示し、ATの拡張キーBIOSを使用します。(IBM版)|
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|★Sz- *|常駐時の編集終了時に、オプションを初期化します。アプリケーションから常駐しているVZを起動する時に指定します。|
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