VZEditor/VZ-PC98/VZ16.DOC
Yoshihiko Hyodo 6f06b9514a first commit
2024-11-18 22:21:26 +09:00

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VZ Editor Version 1.60 Copyright (C) 1989-93 by c.mos
VZ16.DOC
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 このドキュメントでは、Ver1.の機能の強化、変更点について、マニュアルの補足説明をします。マクロの関連事項、オプションのリファレンスは、MAC16.DOCをご覧ください。
   目 次
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1.DEFファイル関連
2.メモリ管理
3.ファイルの操作
4.スクリーンエディット
5.ファイラー
6.DOSコマンドライン
7.カスタマイズ
8.その他の改良事項
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1.DEFファイル関連
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・ブロックIF文
・98版とIBMの両用キー定義
・インクルードDEFファイルが存在しない場合
・「vz -w」の廃止
■ ブロックIF文
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 複数の機種で共通のDEFファイルを使えるように、機種毎のIDをチェックするブロックIF文が使えます。「7.3 ブロックIF文」をお読みください。
 また、「#if 0」のように未定義の文字列を指定すれば、その間にコメントを記述することもできます。
■ 98版とIBMの両用キー定義
-----------------------------
 次の4つのキーは、98版とIBM系機種版で共通に使えます。
98版: [RLUP] [RLDN] [CLR] [HELP]
IBM版: [PGDN] [PGUP] [HOME] [END]
■ インクルードDEFファイルが存在しない場合
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 VZ.DEFの「* E その他 1」で指定したファイル、またはコマンドラインで「+file」で指定したファイルが見つからなかった場合に、
"..."が見つかりません.CTRL-Cで中止
と聞いてきます。そのまま起動したい場合は、任意のキーを押してください。
ただし、「/file」で指定した最初に読み込むべきファイルを無視すると、小さな窓を表示していっさいのキーを受け付けなくなりますので、ご注意ください。
■ 「vz -w」の廃止
-----------------------------
 セグメント配置の変更により、カスタマイズ後のデータを64KBのCOMモデルにセーブすることができません。このため、「-w」オプションは廃止しました。「w,ww」は、汎用変数として使えます。
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2.メモリ管理
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・CSとDSの分離
・オプション「Bq」の廃止。
・テンポラリ管理
・EMS/XMSの解放
■ CSとDSの分離
-----------------------------
 動作時のコードセグメントとデータセグメントを分離し、各種ワークエリアが合計64KBまで確保可能になりました。
 ただし、次のワークエリアは、コードセグメント内に存在します。
bseg 「-SW3」常駐時のコードエリア
hseg 機種依存部scrn??.asm,key??.asm内のローカルワーク
■ オプション「Bq」の廃止。
-----------------------------
 テンポラリファイルをメインメモリまたは上に確保するオプション「Bq」は廃止しました。テンポラリファイルおよびスワップファイルは、まずがある限り使用し、次にを使用します。テンポラリファイルをメインメモリに確保することはできません。
■ テンポラリ管理
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 EMS、XMS、テンポラリファイルを、合計16MBまで管理できます。詳しくは、「3.2 マルチファイル」をお読みください。
★注意★
 16MBというのはあくまで管理の上限です。テンポラリファイルを管理する場合は、別個に管理用のワークエリアが必要です。この個数に限りがあるため、特にテキストバッファのブロックが小さい場合(EMS上にある場合)には、16MB全てを使えない場合があります。
■ EMS/XMSの解放
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 DOSコマンドを実行する際に、未使用のEMS/XMSメモリを解放します。これによって、VZに全てのEMS/XMSメモリを割り当ておいても、メモリを有効に使えます。
★注意★
 EMM386.EXE以外のメモリマネージャには、の再アロケーションが正常に動作しないものがあります。「-XM」指定でなんらかの不具合を生じた場合は、「-XM0」でのみ利用してください。
 さらにMelwareでは、EMSを利用して常駐後、別のソフトがEMSを取得すると、EMSの再アロケーションが正常に動作しないようです。この場合は、「-RM1」での再アロケーションを禁止してください。
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3.ファイルの操作
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◎ビューモードの強化
◎ログファイルの管理
◎プロファイル機能の強化
・カレントディレクトリの保存
・改行コードが0Ahのみのテキスト
・64KBを越えるテキストのパス名変更
・サイズ0のファイルへのアペンド
・「file -$」でファイルの最後へジャンプ
 ◎の機能については、マニュアルのそれぞれの説明をお読みください。
■ カレントディレクトリの保存
-----------------------------
 VZDEFディレクトリにセーブするeditfileに、編集時のカレントディレクトリを出力します。
-MP1 -QT5
>a:\vz\159g
vz159g.doc ->8FF -+0 -KY20
 これにより、「vz @@」、あるいは「vz @」でカレントディレクトリにeditfileが存在しない場合は、VZDEFのeditfileを参照し、編集時のディレクトリへ自動的に chdir 後、ファイルを開くことができます。
■ 改行コードが0Ahのみのテキスト
-----------------------------
 改行コードが0Ahのみの以上のテキストを読み込むと、の境界付近の行末の文字が欠ける不具合がありましたが、これを修正しました。
■ 64KBを越えるファイルのパス名変更
-----------------------------
 64KB以上のファイルで、ファイルの先頭部以外を表示している時にも、パス名を変更することができます。
■ サイズ0のファイルへのアペンド
-----------------------------
 従来、サイズ0のファイルへアペンドしようとすると、「ディスクが一杯です」というエラーが表示されてアペンドできませんでしたが、これを修正しました。
■ 「file -$」でファイルの最後へジャンプ
-----------------------------
 従来版で「file -$」とすると、ファイルの最後にジャンプしました。ただしこれは仕様外のもので、ファイルのサイズが大きいと正常に動作しません。これを正式に対応しました。
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4.スクリーンエディット
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◎タイトルサーチの強化
◎検索ウインドウでの検索オプション設定機能
◎検索オプション指定文字
◎ステータスラインのシステム情報を充実
・桁対応上書きモード
・文字列窓のキャンセル
・^Lが効かない場合
・矩形ブロック処理の強化
・異常なテンポラリエラー
■ 桁対応上書きモード
-----------------------------
 桁対応上書きモードに対応しました。ただし、98の2バイト半角文字には対応していません。
 桁対応上書きモードのマクロとの関連については、MAC16.DOCをお読みください。
■ 文字列窓のキャンセル
-----------------------------
 文字列窓で[ESC]でキャンセルした時、従来は[P]モードに戻ってしまいましたが、モードは変更しないようにしました。
■ ^Lが効かない場合
-----------------------------
 テキストのオフセットが8000hの境界をまたぐブロックが、[CTRL]+[L]で文字列取得できませんでした。
■ 矩形ブロック処理の強化
-----------------------------
 矩形ブロックモードのチェックを「mb&4」で行なうように変更し、矩形ブロック記憶後に他のブロック操作を行なっても、矩形ブロックは保存されるようになりました。
■ 異常なテンポラリエラー
-----------------------------
 テキストを文字ずつ増やしていくと、サイズが「0FFFFh」に達した時点で「テンポラリファイルエラー」が発生する場合がありました。
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5.ファイラー
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◎ファイル属性によるカラー表示
◎Maskメニューの拡張
◎Delete/Rename/Attributeの内部コマンド
◎ファイラー上で新規ファイルの作成
◎ZCOPYとの連携
・ファイラー動作指定オプション「FM」
・コマンドメニューオプションの強化
・オプション「FW」の指定範囲拡大
・DOSコマンド窓
・2つの窓からオープン
・RetCD/ToCDの動作
・INS/DELでAll/Cancel
・pwを破壊
・^@,[GRPH]+@ キーが入らない。
・標準VZ.DEFでROLL UP/ROLL DOWN
・Sort指定時「..\」は常に先頭に
・int28h
■ ファイラー動作指定オプション「FM」
-----------------------------
 オプション「FM」の各bitで、ファイラーの各種動作を指定できます。
FM 7 ファイラーの動作モード指定
+1 :[Space]キーでカーソルを移動
+2 :ファイル非選択時にもExecメニューを表示
+4 :『DOSコマンド』ウィンドウから実行
+8 :ディレクトリの先頭・最後を連続移動
+16 :カーソル位置反転、マーク「*」
+32 :ファイル選択時も拡張子自動実行
■ コマンドメニューオプションの強化
-----------------------------
 メニューに指定できる「%文字」のオプションを、次のように拡張しました。
%1 :ソースディレクトリで選択した各ファイル名。カレントディレクト
 リ以外の場合は、ディレクトリを頭に付ける。
%2 :ターゲットディレクトリのディレクトリ名。ファイルが選択されて
 いる場合には、そのファイル名を付ける
%* :ソースディレクトリで選択した全てのファイル名の並び。
%! 『DOSコマンド:』ウィンドウを表示せず、ただちに実行する。
%^ :DOSコマンド終了後、ただちにファイラーへ戻ります。
%@[n][file]選択したファイル名を、レスポンスファイル「file」に出力。
 [file]が省略された場合は、TMPディレクトリの「FILES.$$$」に
 出力する。[n]指定時、選択したファイルがn個以下の場合は、
 「%*」と同様にファイル名を並べる。
%: :ソースディレクトリのディレクトリ名。
%G :入力窓で文字列を取得。「%2」の後に指定された場合、ウィンド
 ウ表示時はスキップ。
%F :入力窓で文字列を取得。「%2」の後に指定された場合、ターゲット
 ファイル選択時はスキップ。
%\ :「\」 を補完。直前がスペースの場合はスキップ。
%[opt] ディレクトリを選択している場合に、optを挿入。
■ オプション「FW」の指定範囲拡大
-----------------------------
 ディレクトリバッファと画面待避用ワークを、最大まで確保可能としました。「FW2000」のように、大きな数も設定できます。
■ DOSコマンド窓
-----------------------------
 FM+4指定時は、コマンドをウインドウ上で表示・実行します。ただしこの時は、エイリアスの展開、エイリアスメニュー等のコマンドラインの機能は使用できません。
■ 2つの窓からオープン
-----------------------------
 2つのディレクトリから同時にファイルをオープンできます。
■ RetCD/ToCDの動作
-----------------------------
 RetCD/ToCDをトグル動作にし、つのディレクトリを交互に参照できるようにしました。
■ INS/DELでAll/Cancel
-----------------------------
 [INS]、[DEL]キーで All、All Cancel機能が使えます。
■ pwを破壊
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 ファイラーでパス・ファイル名を入力すると、ヒストリーバッファ「pw」が破壊されました。ファイラーでは「pr」を使うように変更しました。
■ [Ctrl]+[@],[GRPH]+@ キー
-----------------------------
 ファイラー上で[Ctrl]+[@],[GRPH]+@ キーが使えませんでした。
■ ROLL UP/ROLL DOWN
-----------------------------
 版標準VZ.DEFで、[RLUP]/[RLDN]キーによるページングを可能にしました。
■ Sort指定時「..\」は常に先頭に
-----------------------------
 Sortのモードによらず、「..\」を常に先頭に表示します。
■ int28h
-----------------------------
 ファイラーのキー入力待ちで int28h をコールするようにしました。これにより、ファイラー上からでもVC-Termを起動できます。
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6.DOSコマンドライン
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・スワップモード「SW4」
・常駐時にconsole上で #U
・MS-.xの対応
■ スワップモード「SW4」
-----------------------------
 従来、「SW3」で常駐した時、SYMDEB.EXEを起動すると、SYMDEBの管理メモリの
先頭部に、VZ.COMをロードしてしまいました。
 オプション「SW4」を指定すると、アプリケーション上のコマンドラインのフックを
抑止しますので、この不具合を解消できます。
■ 常駐時にconsole上で #U
-----------------------------
 常駐時に、コマンド実行後consoleファイル上で #U を実行しても、実行したコマンドの先頭位置へジャンプしませんでした。
-.xの対応
-----------------------------
 -.で「SW3」常駐時に、外部コマンドを実行するバッチファイルを実行すると、メモリアロケーションエラーとなりました。
 また、「EPSON .2」でも同様の現象が発生しました。
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7.カスタマイズ
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  ◎ファイル名属性オプション「Ay」
◎右マージンの表示オプション「Dr」
◎全角スペースの表示オプション「Dj」
◎スムーススクロール時のカラー化オプション「Dv」
・コントロール文字の色分けオプション「Ae,CA」
・編集テキストの表示スイッチ「td」
・編集テキスト毎のステータスライン属性「vs,vy」
・オプション「WL」の拡張
・メニューメッセージの先頭の「$」を有効に
■ コントロール文字の色分けオプション「Ae,CA」
-----------------------------
 編集テキストのコントロール文字を、色で色分けできます。色目の属性を「Ae」で指定し、「Ac」、「Ae」どちらの属性を使うかを、「CA」の各ビットで指定します。
 
CA 52 コントロール文字の色分け
+1 :コントロール文字の「^」
+2 :改行コード「↓」
+4 :TABコード「→」
+8 :EOFコード「←」
+16 :右マージン「<」
+32 :全角スペース「□」
+64 :不正なコードの先頭数値
■ 編集テキストの表示スイッチ「td」
-----------------------------
 MAC16.DOCの!Openイベントマクロで説明しています。!Openイベントの中で「td」を設定することにより、指定の拡張子のファイルについて、「D?」の設定に関らず表示行番号モードにしたり、改行を表示したりすることができます。
  td 編集テキストの表示スイッチ
+1 :表示行モード
+2 :CR 文字を表示
+4 :TAB文字を表示
+8 :EOF文字を表示
+16 :右マージンを表示
+32 :全角スペースを表示
+64 :行番号を表示
■ 編集テキスト毎のステータスライン属性「vs,vy」
-----------------------------
 「td」と同様に、!Openイベントで設定することにより、指定の拡張子のファイルに、通常とは異なるステータスラインの色を付けることができます。
vs 編集テキストのステータスラインの属性
vy 編集テキストのファイル名の属性
■ オプション「WL」の拡張
-----------------------------
 画面の右よせ、下よせを指定可能にしました。
WL 0 ポップアップウィンドウの表示位置を設定します。
1 :←よせ
4 :Hセンタリング
5 :→よせ
+2 :↑よせ
+8 :Vセンタリング
+10 :↓よせ
■ メニューメッセージの先頭の「$」を有効に
-----------------------------
 メニューメッセージの先頭に「$」がある場合は、特殊文字として処理します。
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8.その他の改良事項
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・ATOK7/8自動制御対応
・NECAIのハングアップ
■ ATOK7/8自動制御対応
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 98版でATOK7/8の起動制御に対応しました。
■ NECAIのハングアップ
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 日本語FEPのNECAI使用時、変換中にハングアップする場合がありました。これは、NECAIが変換処理中にコンソールにエスケープ文字を出力するためです。VZが編集中にコンソール出力を受け取ると、EMSのマッピングが壊れ、誤動作していました。
 これに対応した結果、常駐時にコマンドラインで ^C を連続して押下すると、consoleの一部が消える場合がありますが、これは仕様です。
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End of VZ16.DOC
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