VZEditor/VZ157/VZ15.DOC
Yoshihiko Hyodo 6f06b9514a first commit
2024-11-18 22:21:26 +09:00

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==============================================================================
Z Editor Version 1.5x Copyright (C) 1989-92 by c.mos
  
==============================================================================
 このドキュメントでは、VZエディタVer1.5がVer1.0と異なる点に
ついて、マニュアルでは記載されてない事項の補足説明をいたします。
-----------------------------------------
  .5の新しい機能
-----------------------------------------
   目 次
-----------------------------------------
%A EMSの対応
%B スワップ機能
%C コード領域の拡大
%D コマンド/マクロキー定義の強化
%E キー入力/画面出力部の改良
%F コンソール出力取り込み機能の改良
%G ヒストリー機能の強化
%H ファイラーの操作性改善
%I ファイル選択部の改良
%J Viewモード
%K バックアップディレクトリ
%L 表示カラム数(右マージン)
%M マクロの仕様変更
%N FEPの制御
%O DEFファイル
%P その他
-----------------------------------------
%A
-----------------------------------------
EMSの対応
-----------------------------------------
■ EMSの使用ページ数
 EMSメモリを複数のプログラムで分割使用する場合に備えて、VZが使用する
EMSページ数を、「オプション EM」で指定します。
-EM0 :EMSメモリは使用しない。
-EMn :EMSメモリを n ページ使用する。
-EM :EMSメモリの残りを全て使用する。(デフォルト)
 いずれの場合も、が使用できるページ数は最大128ページ2MBです。
[例]
A>vz -em -z
Z Editor Version 1.5x Copyright (C) 1989 by c.mos
EMSを 25 ページ使用します.
メモリに常駐しました.-zで解放
■ EMSメモリの用途
 EMSメモリは、以下のワークとして使用します。
・画面セーブエリア、ディレクトリーバッファ等、
 従来「オプション GV」で裏グラフィック
 使用していたワーク※ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2ページ
・コンソールバッファ※ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 最大2ページ
・編集テキストバッファ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 最大2ページ/テキスト
・テキストスタック ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2ページ
・スワップ領域 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ コード部4ページ
編集テキスト部は残り全て
・テンポラリファイル ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 「オプションBq」で設定した
ページ数まで
 GV13を指定した場合は、を使用せず、を使用します。
■ EMS上のテンポラリファイル
 上にテンポラリファイルを作成する場合は、「オプションBq」に最大ページ
数を設定してください。
-Bq0 :EMS上にテンポラリファイルは作成しない(デフォルト)
-Bqn :最大 n ページまで割り当てる
-Bq :制限しない
EMSを使用する場合は、メインメモリ上にテンポラリファイルを作成することは
できません。
■ オプションBf
 編集テキストバッファは、メインメモリが少ないか、まったく無い場合にのみ自動的
に割り当てられます。「オプション Bf」で次のようにフリーエリアのサイズを指定す
ることにより、強制的にEMS上に編集バッファを確保することも可能です。
-Bf0 :メモリの上限までエディタで使用する。
-Bfn :フリーエリアを n KB確保する。デフォルト32KB
-Bf :編集バッファはEMS上にのみ確保する。
■ 変数Em,Ef
 VZが確保したEMSのページ数と、そのうちの未使用のページ数は、それぞれ
「変数 EM」、「変数 EF」で参照できます。
[例]
?.
&m("EMS %d/%d",ef,em)
■ ハンドル名
 EMM4.0では、VZが使用するページにハンドル名としてVZのコマンド名を
与えます。
[例]
A>vmap
...
handle page size name (EMS frame:C000h)
------ ---- ------ --------
1 100 1600k IOS10
2 2 32k
3 25 400k VZ
free 0 0k
total 127 2032k
%B
-----------------------------------------
スワップ機能
-----------------------------------------
  スワップ機能は、テキストを編集中に、使用メモリを一時的ににEMS、または
テンポラリファイルに出力してフリーエリアを確保し、編集再開時に再び読み込む機能
です。常駐サイズの低減も、このスワップ機能を利用して実現しています。スワップの
際は、まずEMSメモリを使用し、足りない部分はテンポラリファイルに出力します。
■ スワップモード
 スワップのモードは、「オプション SW」で指定します。
-SW0 :スワップ機能を使用しない。
-SW1 :テキスト領域をスワップアウトする。(デフォルト)
-SW2 :コード領域も含めてスワップアウトする。
-SW3 :常駐時にあらかじめコード領域までスワップアウトする。
[例]
A>vz -sw3 -z
■ 強制スワップ
 SW3 でテキスト編集時、または SW1,2 指定時は、そのままではスワップは実行しま
せん。これは、"dir"等、スワップの必要のないコマンド実行時に、不用なスワップ
アウトによるタイムラグを避けるためです。この場合、スワップを実行するには、
「コマンドの先頭文字を大文字で指定する」
ようにして下さい。
[例]
F:\VZ>vz -sw3 -z
(テキストをオープンし、[ESC]Eでコマンドラインへ
F:\VZ>vmap
VMAP Version 1.03 Copyright (C) 1989 by c.mos
addr PSP blks size owner/parameters hooked vectors
---- ---- ---- ------ ------------------------- --------------
...
2618 2618 2 69968 vz -sw3 -z 06 21 29
372F 1 429328 <free>
F:\VZ>Vmap
VMAP Version 1.03 Copyright (C) 1989 by c.mos
addr PSP blks size owner/parameters hooked vectors
---- ---- ---- ------ ------------------------- --------------
...
2618 2618 1 2448 vz -sw3 -z 06 21 29
26B2 1 496864 <free>
 よく使うコマンドは、次のようにエイリアスに登録しておくとよいでしょう。
[例]
* A エイリアス
tc Tc
 非常駐時に、コマンドラインから[CR]のみ入力して、command.comに移行する場合も
、スワップを実行します。
※ -EM0 -GV0 で、EMSもGVRAMもワークに使用しない場合は、コード領域の
スワップアウト(-SW2,3はできません。
%C
-----------------------------------------
コード領域の拡大
-----------------------------------------
  従来は、テキスト管理テーブル、ラインバッファをコードセグメント内に確保して
いたため、オープン可能なテキスト数(オプション TC、ラインバッファオプショ
ン Blをあまり増やすことができませんでした。.5では、これらのワークを
、コードセグメント外(スタックセグメント)に分離いたしました。これを「テキスト
管理セグメント」と呼びます。これにより、TC,Blを増やしてもそれによってマクロ領
域を侵食することがなくなりました。
[例]
A>vz -tc100 -bl8000
 もともとこれらのワークエリアは、テキスト編集時にのみ必要となるものです。
ゆえに、常駐時でテキストをオープンしていない時には、このエリアは確保しません
から、その分常駐サイズも小さくなります。
 この変更に伴い、「変数 PL」ラインバッファの先頭ポインタは廃止し、代りに
「変数 GZ」テキスト管理セグメントを追加しました。ラインバッファは、このセ
グメントのオフセット0002hからです。
%D
-----------------------------------------
コマンド/マクロキー定義の強化
-----------------------------------------
■ 重複定義制限の緩和
 従来は、次のような同じグループのキーの指定はできませんでした。
[例]
^B ^KB [CTRL]+[B]と[CTRL]+[K][B]
[ESC]O @O [ESC][O]と[GRPH]+[O]
 今回この制限を次のように緩和しました。
◎ 3つめ以降の2ストロークキー(^Q ^K [ESC]なら[ESC])および特殊キー
 [F01],\[ESC])は、各々1つまで。
◎ 3つめ以降の2ストロークキーは、先に記述すること。
[例]
[ESC]O @O ○
@R [ESC]R ×
これに伴い、標準DEFファイルの[ESC][英字]コマンドは、[GRPH]+[英字]でも実行
できるように設定してあります。(ただし ezkey常駐時
■ マクロの実行キー
 マクロの実行キーは、従来1つしか指定できませんでしたが、これもコマンドキーと
同様に2つまで指定することができます。制限はコマンドキーと同じです。 
[例]
6 [ESC]D @D "D テキストの二重化"
%E
-----------------------------------------
キー入力/画面出力部の改良
-----------------------------------------
■ 特殊キーの読み取り法
 従来、特に高速のマシンで、[RLUP]と[CTRL]+[Z]キー等を読み違えることが
ありましたが、特殊キーに指定コードを登録する方法で、この問題を解消しました。
 INT28h
 常駐時のコマンドラインでも、INT28hをコールします。
■ 拡張ファンクションキー
 拡張ファンクションキー[f・11][f・15]にも対応しました。これらのキーを使用する
場合は、「オプション FK」を指定して下さい。
-FK- :従来のファンクションキーのみ使用(デフォルト)
-FK+ :拡張ファンクションキーを使用
※ FK+は、MS-DOS3.3等のノーマル/ハイレゾ共用DOSでお使いください。
 また、J3100、IBM-PC/AX版では、ファンクションキー表示を2つの
モードから選択できます。
-FK- :10キー
-FK+ :12キー
これに伴い、DEFファイルのファンクションキーラベルの定義も12キーに
対応しています。
■ [CTRL]+[M]で半角数字確定時の文字化け
 FEP使用時、半角数字を[CTRL]+[M]で確定した場合に罫線文字に化けてしまう現象
を解消しました。
■ ファイル名入力モード時のファンクションキー
 ファイル名入力モードで、DOSのファンクションキーを入力可能にしました。
従って、を常駐して使用する場合は、「keyコマンド」で、ファンクションキーに
テンプレートの代りに、パスやマスク等を指定しておくと便利です。
■ 20行モード時のファイラー
 20行モードの編集時、ファイラー画面では25行に戻るようにしました。
■ DOSの定義キーのセーブ
 DOSコマンドの実行時に、DOS定義キーの内容の復帰/取得を行ないます。
■ 2バイト半角文字に対応しました。
%F
-----------------------------------------
コンソール出力取り込み機能の改良
-----------------------------------------
■ バッファリング
 コンソールバッファをEMS上に確保するために、バッファリング処理を追加しま
した。LFコードが来た場合、および一時記憶バッファのサイズを越える場合に、
主バッファの方へ転送します。一時記憶バッファは、0080h以降の起動時パラメータ
エリアの後部に確保します。
■ コンソールファイル名
 ファイルオープン時に、ファイル名として「console」を指定すると、コンソール
ファイルをオープンすることができます。
■ CR、BSコードの処理
 CRコードのみを受取った場合、復帰処理とみなして、一時記憶バファの内容をクリ
アします。これは、FORMATコマンドのように、同一行内で表示内容を順次変化させてい
る場合に、改行の無い長い1行がコンソールバッファに取り込まれることを防ぐためで
す。
 また、BSコードを受取った場合、バッファのポインタを一つ前に戻します。
%G
-----------------------------------------
ヒストリー機能の強化
-----------------------------------------
■ ワード単位のヒストリー検索
 次のように、入力行のカーソル位置以前にスペースが入っている場合は、ワード単位
でのヒストリー検索を実行します。
[例]
A>copy aaa b:[CR]
...
A>dir bbb[CR]
...
A>type _[↑]
A>type bbb_[↑]
A>type aaa_[↑]
A>type b:_ _ はカーソル)
【入力ファイル】
aaa bbb ccc ddd[CR]
【入力ファイル】
aaa c_[↑]
aaa ccc _[↑]
aaa ccc ddd_
※ コマンドラインの場合、先頭の1ワードはコマンドとみなしてスキップします。
%H
-----------------------------------------
ファイラーの操作性改善
-----------------------------------------
■ スクロールコマンド
 カーソル移動時に、以下のスクロールコマンドが使用できます。
31 ^W \[RLDN] :ロールアップ
32 ^Z \[RLUP] :ロールダウン
33 ^[RLDN] :ロールアップ2行
34 ^[RLUP] :ロールダウン2行
35 ^R \[UP] :ページアップ
36 ^C \[DOWN] :ページダウン
41 ^QR :ファイルの先頭
42 ^QC :ファイルの最後
 これらのコマンドは、以下のファイラーモードコマンド
88 \[<--] :選択← ; Filer
89 \[-->] :選択→ ;
90 \[UP] :選択↑ ;
91 \[DOWN] :選択↓ ;
92 [BS] :先頭/最後 ;
93 [TAB] :ウィンドウ切替え ;
 の後にチェックしますから、標準設定では、[SHIFT]+[↑],[SHIFT]+[↓]キーは
 選択↑/↓として機能します。この場合は ^R ^C をお使い下さい。
■ ディレクトリのソート
 サブディレクトリを前に持ってくるかどうかをオプションで指定できるようにしまし
た。デフォルトでファイルマスクを指定しない場合は、ディスクの順序のままで表示
します。
* S システムメニュー
6 "",16,7
"F ファイル名"
"E 拡張子"
"N 新しい順"
"O 古い順"
"L 大きい順"
"S 小さい順"
"D ディレクトリ"
 これに伴い、拡張子付きサブディレクトリも表示するようになりました
 Windowメニュー
 Windowメニューの仕様が変わりました。つに開く場合は従来どおりですが、つに
閉じる場合は、カーソル位置に無関係に必ず右側または下側のウィンドウを閉じます。
 Out of buffer
 ディレクトリバッファに全ディレクトリが読み込めなかった場合には、最後に
************ (Out of Buf) ************
 と表示し、注意を促します。
 Loadコマンド
 Loadコマンド[ESC]L実行時にファイラーからファイルを選択すると、再度実行
する際にCloseコマンド[ESC]Cと同様に、ただちにファイラーを起動します。これ
により、複数のファイルをすでにオープンしている状態でも、ファイラーから次々に
ファイルを読むことができます。
※ マクロ実行中は、この機能は働きません。
■ ディレクトリ内容の保存
 パス名入力時に[CR]のみ入力してファイラーを起動した場合は、再度ディレクトリ
を読み込まず、ただちにすでに読み込んでいるディレクトリを表示します。ただし、
前回ファイラーを起動してから、DOSコマンドの実行、あるいはファイルのセーブを
行なった場合は、ディレクトリの内容が変っている可能性があるため、毎回ディレクト
リを読み込みます。また、フロッピーディスク等メディアが交換可能なドライブでも、
毎回読み込みます。
■ インスタントキー
 次の記号キーで以下の機能を実行できます。
[*] :マスクを「*.*」にして再読み込み
[:] Driveメニューを表示
[\],[/] :ルートディレクトリへ移動
■ パス名の再指定
 パス名を指定してファイラーを起動した場合は、1ウィンドウ、マスク「*.*」に
再設定しなおして表示します。
 Execメニュー
 Execメニューを記述するシステムメニューで、最後に記述する「%1」を省略できま
す。
* S システムメニュー
8 "",15,9
"D 削除 del %1"
"D 削除 del "
■ [SHIFT]+[CR]の拡張
 コマンドラインから[SHIFT]+[CR]でファイラーを起動する場合の処理を、次のように
拡張しました。
A>↑ :ディレクトリを表示
A><path>↑ <path>で指定したディレクトリを表示
A><command> ↑ :選択したファイルをコマンドラインへ複写
A><command> <path>↑ <path>で指定したディレクトリを表示し、
 選択したファイルをコマンドラインへ複写
(↑は[SHIFT]+[CR]
[例]
A>copy b:↑
ドライブB:のディレクトリを表示、コピーしたいファイルを選択)
A>copy b:file.ext
■ 1つのファイル選択時のエコー
 Execメニュー、コマンドライン入力後の[SHIFT]+[CR]等でファイルを選択した時、
選択したファイルが1つの場合は、「%?」ではなく、選択したファイル名をそのまま
コマンドラインへエコーします。
■ 拡張子による指定コマンド実行機能
 DEFファイルに次のようなメニュー(表示はできません)を記述しておくと、[CR]
で選択したファイルの拡張子がそのいずれかに該当した場合、Execメニュー選択時と
同様に、ただちにコマンドラインモードへ移行することができます。
* S システムメニュー
9 "",0,3
"com"
"exe"
"lzh lharc v "
 VZPATHメニュー
 Pathメニューで[CR]のみ打つと、VZPATHで設定したディレクトリのメニューを表示し
、これを選択することで該当するディレクトリを表示できます。
%I
-----------------------------------------
ファイル選択部の改良
-----------------------------------------
■ ファイルサーチの強化
 VZPATHで設定したディレクトリをサーチする際も、拡張子を省略可能になりました。
また、ファイルのサーチ方法も改良し、検索時間を大幅に短縮しました。
■ デフォルトバイナリー拡張子
 バイナリーファイルの拡張子を
* E その他
9 .com .exe .obj .lib .arc .lzh
のように指定しておくことで、これ以外の拡張子をもつファイルも、拡張子を省略して
サーチすることができます。この行を指定しないと、従来どおりデフォルト拡張子のみ
のサーチとなります。
 VZPATH の参照
 VZPATH は、起動時でなくファイルサーチ毎に参照するようにしました。従って、
常駐後 SETコマンドで、VZPATH を変更することができます。
■ サブディレクトリ末尾の「\」
 サブディレクトリを指定する際、最後の「\」は省略できます。
[例]
c:\mix == c:\mix\
 Appendコマンドのファイルサーチ
 Appendコマンド[ESC]Aでもファイラーでのファイル選択、およびディレクトリ、
拡張子の省略が可能になりました。
%J
-----------------------------------------
Viewモード
-----------------------------------------
 ファイルを編集せず、眺めたいだけの場合に便利なViewモードを設けました。
このモードでオープンしたファイルは、大きなファイルでもテンポラリファイルを
作成しませんので、その分高速な表示が可能です。
(低速なドライブから読み込む場合は、かえって遅くなる場合もあります)
■ Viewモードの切り替え
 ^QVマクロ26番で、いつでもファイラーやファイル名入力時にもオープン
モードを切り替えることができます。これは、「オプション RO」で変更しています。
-RO- :通常のオープン(デフォルト)
-RO+ :Viewモードでオープン
■ Viewモードの扱い
 Viewモードでオープンしたファイルは、一切の編集操作を受け付けません。
この点で単にセーブできない「Read Onlyモード」とは異なります。モード
は、ファイル名の前に「V」がつきます。
■ 通常モードへの変更
 Viewモードは、 ^KR コマンドで通常モードに戻すことが
できます。ただし、大きなファイルの場合には、ファイルの先頭部を表示していない
と、モードを切り替えることができません。
 いったん通常モードに変更したファイルは、再びViewモードに戻すことはできま
せん。
■ テキストの二重化
 .5の「テキストの二重化マクロ」は、2つ目のファイルをViewモード
でオープンします。オープン直後のファイルは、「変数 mr」に「$80」に設定すること
でViewモードに変更できます。
■ リードオンリー属性
 リードオンリー属性のファイルは、自動的にViewモードでオープンします。
■ [ESC]R
 [ESC]Rコマンドでは、従来どおりRead onlyモードでオープンします。これは、この
コマンドを使用しているマクロの互換性を維持するためです。もし、これをView
モードでオープンするようにしたい場合は、次のマクロを利用してください。
28 [ESC]R "R View オープン"
#R
:A (s)?{ &c >A } mr=$80, &d
■ ^QR
 大きなファイルをViewモードでオープンし、^QRでファイルの先頭へジャンプする
場合は、直接先頭部を読み込むため、高速なジャンプが可能です。
%K
-----------------------------------------
バックアップディレクトリ
-----------------------------------------
 セーブ時の既存ファイルのバックアップを、従来の .BAK にリネームする方法の他に
、バックアップディレクトリに移動する方法をサポートしました。この方法では、
「.BAK」ファイルでディレクトリの並び順序が乱れたり、ファイル名が同じで拡張子
のみ異なるファイルどうしも、バックアップが可能です。
 バックアップディレクトリを参照する場合は、環境変数「VZBAK」に、ディレクトリ
名を設定して下さい。
[例]
VZBAK=\trash
 ドライブ名を加えてはなりません。また、最後に\を付けてもいけません。
該当するディレクトリが存在しない場合には、新たに作成します。
 バックアップディレクトリへの移動は、ファイルをコピーするのではなく、ディレク
トリ上で移動しているだけです(ファンクション56h)従って、異なるドライブへの
バックアップはできません。
%L
-----------------------------------------
表示カラム数(右マージン)
-----------------------------------------
 従来は、「オプション WD」による一律な表示カラム数の設定しかできませんでした
が、Ver1.5では、ファイル単位の設定が可能になりました。現在編集中のテキス
トの表示カラム数は、「変数 WE」で設定します。「オプション WD」は、新たにオープ
ンするテキストのデフォルト値として使い分けて下さい。
 この変更により、ファイルで「WD」を使用しているメニュー、マクロは、
「WE」に変更する必要があります。
* P メニュー
2 "",30,15,6
...
"R 画面の横幅(2250)",WE
* M マクロ
13 ^Q] "表示行末"
?. &x(we-2) #?
 必要なら、メニュー項目を一つ増やして、デフォルト値とどちらも変更できるように
しもよいでしょう。
* P メニュー
2 "",30,15,7
...
"G デフォルトの横幅(2250)",WD
"M 編集テキストの横幅(2250)",WE
 また、拡張子が数字の場合に、表示カラム数をその値に自動設定する機能も設けまし
た。
-Ea+ :表示カラム数の自動設定機能を使用する
-Ea- :使用しない(デフォルト)
 [例]
text.40
%M
-----------------------------------------
マクロの仕様変更
-----------------------------------------
■ &g("..")で[CR]のみ
 &g("..") で[CR]のみ入力した場合、-2を返します。これに伴い、
『R 画面の横幅(2250)』
等のメニュー項目で[CR]のみを入力した場合は、[ESC]と同等に扱われます。
■ オプションEP
 テキスト編集時のマクロ中の &p で、[ESC]キーをダイレクトに入力するための
「オプション EP」を追加しました。
EP- [ESC]キーはプリフィックスキー(デフォルト)
EP+ [ESC]キーをそのまま入力
■ マクロのサーチ順
 基本コマンドキーとマクロキーのサーチの順番を、
  ・編集モード マクロキー → 基本コマンドキー
  ・その他のモード 基本コマンドキー → マクロキー 
としました。これにより、例えばmi.defの \[<--]キー定義は、
* C コマンドキー
11 ^QS \[<--] :論理行頭
* M マクロ
30 \[<--] "画面の左端"
&x(0)
 のように簡潔に記述できます。
■ &v
 システム関数「&v()」で、マクロ実行中のカーソルの表示を制御できます。
&v(0) :カーソルOFF
&v(1) :カーソルON
%N
-----------------------------------------
FEPの制御
-----------------------------------------
■ ATOK7
 ATOK7/7Rに、対応しました。ただし、PC-では必ず「7to6.com」
を常駐しておく必要があります。
 -では、メモリを使用する場合に必ず「7to5.com」を常駐し
てください。さもないと、ファイル名入力時等でATOKをOFFし、編集モードで
再びONした時点で、ATOK7R内部でハングアップします。
   ^^^^^^^^^^^^
■ オプションFR
 「オプションFR」によるの自動立ち上げで、では「FRn」のように
初期モードを指定可能にしました。
FR1 :ローマ字漢字
FR2 :カナ漢字
FR3 :半角英数カナ
■ オプションFT
 組み込んでいないFEPのタイプをFTで指定した場合にハングアップするバグを
修正しました。
%O
-----------------------------------------
DEFファイル
-----------------------------------------
◎ 『* S システムメニュー』の次の箇所を変更/追加してください。
6 "",16,7
"F ファイル名"
"E 拡張子"
"N 新しい順"
"O 古い順"
"L 大きい順"
"S 小さい順"
"D ディレクトリ"
9 "",0,3
"com"
"exe"
"lzh lharc v "
 標準マクロは、いくつか機能が改良されています。また、2327番のマクロを
 新たに付け加えした。お使いのDEFのマクロと差し替えてご使用ください。
 『R 画面の横幅(2250)",WD』は、WE に変更してください。
WE :編集テキストの表示カラム数
WD :デフォルトの表示カラム数
◎ 【サブメニュー】に次のようにEMSページ数の表示を追加してください。
3 "",26,10 #45 #51 #52 #54 #66 #67 #68 &15 #79
" $4EMS free/total: $ef/$em"
◎ 次のオプションが追加されました。
EM ;EMSの使用ページ数 (0..64, EM=残り全部)
SW1 ;スワップモード
;(0=OFF, 1=text, 2=text&code, 3=TSR 2.3KB)
Ea- ;表示カラム数の自動設定機能
RO- ;Viewモード
FK- ;拡張ファンクションキー
◎ 『* E その他』の次の項目が追加されました。
9 .com .exe .obj .lib .arc .lzh
10 "$(95,96,9C,9D,9E,9F,88,97,1C,1F,1D)"
%P
-----------------------------------------
その他
-----------------------------------------
■ 環境エリアの解放
 起動時に、VZのローカル環境エリアは解放し、ルート環境変数を参照します。
これにより常駐時に SET コマンドで変更した環境変数を、SETE コマンドで参照する
ことができます。
■ エイリアス
 エイリアスで大文字、小文字の識別をしなくしました。また、定義で「%」を使用
しない場合のみ、末尾の「%*」を省略可能にしました。
[例]
cat type
■ グラフィックキャラクタ
 ウィンドウの枠とCR,TAB,EOFのキャラクタを、ファイルで指定できます。
* E その他
<20> <20> <20> <20> <20> <20> | | → ↓ ←
10 "$(95,96,98,99,9A,9B,88,97,1C,1F,1D)" (デフォルト)
10 "$(95,96,9C,9D,9E,9F,88,97,1C,1F,1D)" (丸角)
■ プロファイル情報のセーブ
 プロファイル情報のセーブで、カレントディレクトリに editfile が存在する場合に
は、そのファイルも更新します。また、「@@」でカレントディレクトリの「editfile」
を参照します。
-----------------------------------------
  2.使用上の注意事項
-----------------------------------------
■ サイズ増加に伴うDEFファイルのサイズ制限
 VZの本体が約6KB増加したため、起動時に一度に読み込めるDEFファイルの
限界も、その分減少しました。従って、一つのDEFファイルにマクロをたくさん
記述されている方は、Ver1.5のVZでは
メモリが足りません.
と表示され、起動できない場合があります。この場合は、マクロを減らすのではなく、
いくつかのDEFファイルに分けて、分割して読み込んでください。この方法は、
マニュアルの『10.2 DEFファイルの分割』に説明があります。
 マクロをたくさん記述している場合に、起動はするがメニューが正常に表示されない
という現象が起こる場合があります。こんな時は、マクロ定義の途中の適当な箇所に、
* M マクロ
という1行を挿入すると、正常に動作します。
■ 旧バージョンのDEFファイルの使用
 旧バージョンのDEFファイルは、Ver1.5でもほぼそのまま使用できます。
ただし、いくつか修正した方がより使いやすくなる箇所があります。これについては、
『7.Ver1.5の新しい機能』の最後で説明します。
 逆に、Ver1.5のDEFファイルは、旧バージョンでは使用できません。
■ 環境変数の参照
 従来は、起動コマンド名を環境変数の一部として利用しましたが、「vzj31.com」など
コマンド名の異なるに対応するため、この仕様は廃止し、常に「VZ...」を参照する
ようにしました。
■ 異なるバージョンでの常駐解除
 常駐したVZと異なる機種/バージョンのVZで常駐を解除してはなりません。
その場合は、編集テキストがないにもかかわらず
編集テキストがあります.
と表示されるか、さもなくばハングアップまたは暴走する危険があります。
■ ウィンドウの角の形状
 -9801版Ver1.5のVZでは、ウィンドウの角を丸くしてあります。
これは、DEFファイルの次の部分をコメントとすることで、従来の形状になります。
* E その他
;10 "$(95,96,9C,9D,9E,9F,88,97,1C,1F,1D)"
また、J-3100、IBM PCでは内蔵フォントが異なるため、角を丸くすること
はできません。
■ 裏GVRAMの使用
 「GV13」で裏バンクを使用する場合は、いったんに処理が
渡ると、戻る時点で必ず表GVRAM(バンク0)が描画画面となります。これは、
コンソール出力の取り込み時も同様ですので、VZの上で常時裏GVRAMをアクセス
するソフトを使用する場合は、十分注意してください。
■ ATOK
 ATOKは、もともとワープロ専用のFEPとして開発されたため、他のアプリケー
ションとの相性はあまりよくありません。特に、速いキーストロークで入力すると、
しばしばATOK内部でハングアップします。
 次のマクロをDEFファイルに追加すると、編集中のテキストをワンタッチでセーブ
することができます。ハングアップで編集テキストを失わないだめにご利用ください。
28 [F10] "セーブ" ?. #S #m
■ IBM PC、AXマシンのFD
  PC、AXマシンの3.5インチFDは、1.44Mフォーマットになって
おり、PC-9801、J-3100の2HDディスクは読む事ができません。また、
5インチFDもDOSによっては読めない場合があります。
 メディアコンバートをご希望の際は、修正版と同様の方法でお申し込み下さい。
その際は、ご希望のメディアの種類を以下の様に明記して下さい。
A)3.5インチ 1.44Mフォーマット希望
B)5インチ 512フォーマット希望
■ VJEβの自動起動
 「オプションFR」を設定して編集モードでβを自動起動する場合、Ver1.5では
「FR2」としてください。「FR+」だとシステムライン入力モードとなってしまいます。
■ コマンドライン属性Ad
 Ver1.5では、コマンドラインの文字属性を「オプションAd」で指定します。デフォル
トは「Ad7」です。よっての文字色を白以外に設定してお使いの方は、vz.defの
「* O オプション」の項目に、「Ad(属性)」を記述してお使いください。
■ 改行コードが0Ahのみのテキスト
 VZは、改行コードが0Ahのみ(通常は0D0Ah)の大きなテキストは、正常に
編集できません。このようなテキストを編集すると、64KB境界附近の行末の1文字
が欠けてしまいます。
■ ATOK7とint29h
 ATOK7は、漢字変換がONの場合にのみ int29h をフックしています。VZも、
コンソール出力の取り込み機能で int29h を利用しています。従って、漢字変換ON
の状態でを実行し、漢字変換の状態でを終了したりすると、int29h が
不正なアドレスを示し、結果としてハングアップすることがあります。ATOK7の
この仕様は全く理不尽なものですが、ご使用の際は十分ご注意ください。
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